初めての方は#001をお読みください。
ホームボタンを2回連続して押すと、「動作中アプリの一覧」(アップルの用語では「マルチタスクバー」)が表示されます(今気がついたのですが、ホームボタンは「タップ」はしないですね。物理的に押さないといけないので。アップルのドキュメントを見たら「クリック」となってましたが、少なくとも日本語では「クリック」ではないような気が。当面「押す」とか「プッシュ」とか書くことにします。2回連続で押すのは「ダブルプッシュ」です。ちょっと変かな〜)。
Aというアプリを使っているときにホームボタンをダブルプッシュすると、これまでにアイコンをタップして動かしたアプリが最下列に並びます(ただし、アプリAのアイコンは並びません)。ホーム画面が表示されているときなら全アプリのアイコンが並びます。「全アプリ」とはいっても1画面には4個(iPadなら6個か7個)しか並びませんから、それ以上ある場合は右から左方向に指をフリックして(表面をなぞるようにずらして)画面を切り替えることになります。
別法
この「動作中アプリの一覧」を開くには、ホームボタンのダブルプッシュ以外にも方法があります。いずれも条件がありますが……。
- iPadならば4本(以上)の指で上方向にこすりあげます(フリックします。[設定]→[一般]で[マルチタスク用ジェスチャ]を[オン]にしておく必要があります)。
-
AssistiveTouch(#001参照)をオンにしているのならば、次の2つの方法があります。
- 白い○をクリックしてAssistiveTouchの小さなウィンドウ(サブウィンドウ)を開き、[ホーム]をダブルタップします
- 白い○をクリックしてAssistiveTouchのサブウィンドウを開き、[デバイス]→[その他]→[マルチタスク]とタップします
アプリ一覧画面の主な機能
「動作中アプリの一覧」は、次の3つの目的に使えます。
- アプリの切り替え
- アプリの終了
- コントローラの表示
それぞれの機能について詳しく見ていきましょう。
アプリの切り替え
一番簡単なのはアプリの切り替えです。前に使ったアプリならば、最下列のどこかにアイコンがあるはずなので、それをタップすることで使うことができます(もちろん「終了」してなければですが)。
たとえば、ホーム画面(1画面目)にあるカメラアプリで写真を撮ったところで、Amazonでの買い物を思い出したので、左方向に3度フリップして、4画面目にあるAmazonアプリをタップして起動しました。買い物が終わったので、またカメラアプリに戻ろうと思ったら、ホームをダブルタップしてアプリ一覧から[カメラ]をタップすればよいわけです。
もちろん、4画面目から3度右方向にフリップしてまたカメラアプリをタップしてもよいのですが、アプリ一覧画面を使ったほうが簡単でしょう。 アプリ一覧だと、起動しているアプリだけしか表示されないので選択肢が限られます。たまにしか使わないアプリだと、どの画面にあったかも定かではなくなりますしね。
実は、iPad限定のワザですが、アプリ切り替えにはとても簡単な方法があります。任意のアプリの画面で4本(以上の)指で左あるいは右方向にフリックすればよいのです。パッ、パッ、パッと画面が切り替わって心地よいですよ。お試しあれ。
4本指のフリップではホーム画面には戻れませんが、5本の指を使うとホーム画面に簡単に戻ることができます。5本の指をジャンケンの「パー」の状態にしておいてから、「グー」の状態に(内側に閉じるように)スワイプすればよいのです。ア〜ラ不思議。アプリの画面が真ん中に縮んで吸い込まれてしまいました。代わりに登場するのがホーム画面というわけです(ちなみに、ゆ〜っくり内側に閉じると、ス ロ ー モ ー ショ ンになります)。
なお、アプリアイコンが表示されている時は4本指でフリップしても、別のアプリ一覧画面に移動するだけですね。
アプリの終了
この「動作中アプリの一覧」の2つ目の機能はアプリの終了です。どれでもいいので、アプリ一覧のアイコンをひとつ「長押し」します。するとアイコンがブルブル震えはじめて、アイコンの向かって左肩にマイナス(-)のマークが現れます。このマイナスをタップするとそのアプリを「終了」させることができます。
iOS 7では、少し操作が変わって、アプリのウィンドウを上方向にフリップすることでアプリを終了するように変わりました。iOS 6までだと上の方法では今使っていたアプリのアイコンは表示されないので、終了できないのですが、iOS 7だと使用していたアプリのウィンドウをフリップすれば終了できるので、iOS 7のほうが便利です。
ただ、この操作も一般の人がすぐに気がつく操作ではないかもしれませんね。
この機能は、一般の方々(プログラマーでもデジモノオタクでもないない方々)にはちょっと意味がわかりにくいかと思うのですが、けっこう重要です。その理由を説明いたしましょう(余談になりますが、このあたりについてはAndroid携帯のほうがちょっとスマートかなと思います。一般人がアプリの終了をする必要がない仕組みになっているのです)。
アプリを終了させると何がよいかというと、そのアプリが使っていたメモリやディスクなどがいらなくなります(こういったものを「リソース(resourse)」と呼ぶことがあります。resourseは日本語にすると「資源」という意味ですが、石油とか天然ガスとは違って、日本語では「資源」という感じとはちょっと違うので、「リソース」とそのままカタカナ英語で呼ばれます)。アプリAを終了することで、アプリAが占有していたリソースをほかのアプリが利用できるようになるわけです。
たくさんアプリを動かしているとiPhoneに用意されているリソースが足りなくなってしまって、悪くするとiPhoneが動かなくなってしまったり(「フリーズ」)、ネット接続が遅くなったりといったことが起こります。
「アプリ起動するとすぐ死んじゃう」とか「どうもiPhoneの調子が変だ」と感じたときは、「起動中アプリの一覧」を表示して、当面使う予定のないアプリを終了してみると直る場合があります。
それでも調子が悪い場合はiPhoneを再起動したり、当座不要なアプリやミュージックなどを削除して、ディスクの空き容量を増やしたりしてみるのがよいでしょう(詳しくは#0??(未作成)を参照してください)。
コントローラの表示
「動作中アプリの一覧」の3つ目の機能はミュージックなどの「コントローラ」の表示です。
ホームボタンをダブルプッシュして、今動いているアプリ一覧の画面で右方向にフリックする(画面左から右に指をずらす)と、[ミュージック]のコントローラと画面ロック(のオンオフ)ボタンが表示されます。iPadだとこのサブウィンドウで、ボリュームや明るさの調節もできます。iPhoneの場合は画面サイズが小さいので、もう一度右方向にフリックして、さらに左の画面を表示することで、ボリュームの調節ができます。
「動作中アプリの一覧」の活用は、iPhoneを素早く、そして安心して利用するために欠かせません。
今日の肝
- 「動作中アプリの一覧」の表示 ── ホームボタンのダブルプッシュ
- 「動作中アプリの一覧」の機能 ── アプリの切り替え、アプリの終了、コントローラの表示
-
iPad専用のジェスチャー
- アプリの切り替え ── アプリ画面で4本指で左(右)にフリップ
- アプリ画面からホーム画面へ切り替え ── アプリ画面で5本指で握るようにスワイプ(パーからグーへ)
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