2005年12月7日水曜日

訳と創造性

今日は、「翻訳と創造性」なるタイトルにしてみました。構えて言うと「翻訳は創造的な仕事か」というのが今日のテーマです。

翻訳は、すでにある言語で書かれた事柄を別の言語で書き表すわけです。オリジナルの文書は創造性溢れる文書である場合が多いのですが(そうでないものもありますが、そうであればあるほど翻訳する価値が高いわけです)、翻訳者自体は何ら創造的な活動はしないわけです(すくなくとも、世間ではそう思われていると思われます)。創造的な活動をした著者に代わって、その創造的な内容を別の言語しか読めない(あるいはもともとの言語では理解が容易ではない)読者に提供しているわけです。

あくまでも、創造的な仕事をするのは翻訳者ではなく、原著者なわけです。翻訳者は何ら創造的なことはしていないわけです(とまた繰り返しておきます)。

しかしです、原著者は新しいこと、創造的なことを書いているわけです。それを翻訳するくらいですから、翻訳された言語(の世界)にとっても創造的なことであることが多いわけです。つまり新しいことなわけです。新しいことを、既存の言語の枠組みで記述しなければならないわけですから、決して容易なことでない場合が多いわけです。

翻訳は、新しい概念を創造する仕事ではないのですが、その新しい概念を説明するために、新たな創造する必要はある場合があるわけです。翻訳者は、表には現れない創造をすることによって、地味〜に創造的な仕事をしている、というのが本日私が皆さんにお伝えしたかったことなのでありました。

おわかりいただけました?

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