2011年10月13日木曜日

To be, or not to be, that is the question:


英語学習者ならほとんどの人がご存じのフレーズ。そしてベテラン翻訳者なら、まず間違いなくシェイクスピアの文が引用されている本や記事を訳されたことがあるでしょう。

あまりに有名な文なので、この文が引用されているときは自分が改めて翻訳するわけにもいかず、どなたか著名な方の訳を引用させていただくことになります。私は今まででしたら、小田島雄志訳を引用しておりました。

今、校正作業中の本(今年中には出版されると思います)でもこの文が引用されていたのですが、翻訳を手伝ってくださった方が、別の訳者の訳を選んでいたのです。

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」(シェイクスピア著『ハムレット』河合祥一郎訳、角川文庫)

ちなみに、小田島雄志訳は次のようになっております。

 「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。」(シェイクスピア著『ハムレット』小田島雄志訳、白水社)

ゲラ(校正紙)を前にして、私も悩みました ── 「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。」

で、最終的にどうしたかといいますと、河合祥一郎訳のママにしました。なぜ著名な小田島雄志訳にしなかったのか。その理由は……。まだ出版前で、前後の部分を公開できませんので、しばらくお待ちください。

どの訳を引用するのがよいのかを訳の良し悪しという観点だけではなく判断することになるとは、この本を訳すまで思ったことがありませんでした。(中途半端ですみません。しばらくお待ちを)。

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