MacTechnology Lab.の「新製品・新刊書」のコーナーにDictJugglerのレビューが掲載されました。しっかりお使いいただいて評価していただいたようです。偶然ですが、このページのオーナーの松田さんは3年ほど前にReference!という、似たコンセプトのソフトをコーシングラフィックシステムズという会社(2003年11月解散)で開発なさっていたのでした。
DictJugglerはMac OS X 10.3から標準で使えるようになったWebKitを使って作られています。これがあったので、ウェブブラウザを簡単に作ることができました。 Reference!を開発なさった頃はWebKitはまだ使えませんでしたから、もしブラウザ込みにするとすれば独自に開発しなければならなかったわけで、かなり大変なプロジェクトになっていたでしょう。
DHCのメルマガ配信
DHC教育研究所から発行されているメールマガジンにエッセイを書いています。1,2ヶ月に一度ぐらいの割合で私の原稿が配信されますが、今日が配信日(ちなみにこのDHCはあのDHCと同じ会社です。もともと、翻訳が主だったのですが、副業で始めた化粧品が売れに売れてしまったのだそうです)。
最近は「翻訳を科学する」と題して、(人間)翻訳の作業を一応科学的に分析しています。今回のテーマは「類語と関連語」。ご興味のある方は、コラムのページでお読みください。
ここにも書いたのですが、DictJugglerを開発したのは自分たちのためでもあったのです。翻訳をするときやエッセイを書くとき、いろいろ調べ物をしなければなりません。Googleだけですめば話は簡単なのですが、アルクのサイトで「英辞郎」を引いたり、英英辞典で発音を調べたり。同じGoogleでも、単純な検索ではなく、フレーズ検索や「とは検索」をしたり、日本語のページだけを指定して検索したりと、いろいろな使い方をしなければなりません。
煩わしいのを一発でできないかと考えて作られたのがDictJugglerというわけです。DictJugglerなら引きたい単語やフレーズをクリックするだけ(あるいは「クイック辞書引き」ウィンドウに入力するだけ)で、すべてのサイトで検索をしてくれるのですから。まあ、たとえこのソフトがそれほど売れなくて、儲からなくても、我々の翻訳作業はかなり効率化されるわけで、それだけでも意味はあったというものでしょう(とはいっても、売れないと開発資金の回収ができませんが...)。
翻訳者は圧倒的にWindowsユーザーが多いのですが(なぜかってクライアントがほとんどWindowsユーザーですから)、ライターとか、報道関係の方とかMacをお使いの方もいらっしゃるはず。そういった方に使っていただければ、かなり快適なのではないかな〜と思うのです。
Windows使っていた方が、「DictJuggler使いたさにMacを購入」などということになれば最高にうれしいですが...
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