『リファクタリング・ウェットウェア — 達人プログラマーの思考法と学習法』発売です。お待たせしました(誰も待っていなかった?)。『ハイパフォーマンスWebサイト』以来約1年ぶり。何冊か翻訳の候補はあったのですが、みんなお蔵入り(まあ、ほかの仕事が忙しかったせいもあるのですが...)。1年間も出なかったのは久しぶり。
この本はアヤシイ本です。私は怪しいことが大好きなので、最初からこの本は気に入りました。ですから、アヤシイことがあまり好きでない方は、あまりお読みになりたくないかもしれないと想像します。
著者のアンディ・ハントさんは「達人プログラマー」として有名な方なのですが、にもかかわらず、この本にはプログラマーが読んでも直接役には立つことは何も書いてありません。なんと言っても、コード(プログラム)が1行もないのですから。
ですから、現状のまま開発を続けたい、プログラマーの方は読んでも意味がありません。
しかし、「もっとよいプログラマーになろう」「達人プログラマーを目指そう」と思われる方は是非お読みください。その理由は本をお読みいただけば、おわかりいただけるかもしれませんが(おわかりいただけないかもしれませんが)、オイオイここでも書いていこうと思います(次の本の翻訳に苦戦していまして、なかなか、まとめて時間が取れません……)。
この本、開発者および開発関係者の方だけでなく、もう少し広い範囲の方にお読みいただけたらと思って訳しました。世の中が今、大きく変わっています。そして、私にはよい方向に変わっているように思えるのです。アジャイルなる開発が広まりつつあるのも「正しい」動きだと思います。オバマさんが大統領になったのもこの流れに乗っています。大不況もしばらくは大変かもしれませんが、我々人類に自分たちを見直すチャンスを与えてくれたようにも思えるのです。
そんな時代を生き抜くのにとても参考になる本だと思うのです。
ちょっとアヤシイ本なので、まずはちょっとアヤシイ紹介を書いてみました(^_^) 次回は具体的な話を書きたいと思います。