昨年10月に義父が他界して、一人残された義母の一番の楽しみが大相撲観戦。徒歩数分のところに住む義母が我が家の食卓の話題になることも多いし、会ったときに話の種になることもあって、ときどき相撲を見るようになった。義母のご贔屓は豊真将(ほうましょう)。朝青龍は大嫌いなのだそうだ。
一昨日のこと、呼び出しの声を土俵下で聞く琴欧洲の顔が大写しになった場面。『最近、ブルガリアヨーグルトの宣伝も見なくなったな〜。調子がイマイチみたいだし』などと思いながら、琴欧洲の顔を見つめているところと、カミさんが宣う。
「見てみて、右上に映ってるオジさん髪の毛おもしろいよ」。
かと思うと、私が勝ち名乗りを受けている豊ノ島の懸賞の束に注目していると、今度は…
「あっ、あれ、通路の所にいるの、T子さんじゃない? きっとそうだ」
と、共通の知人の名を大声で叫び出す。
「オイオイ、相撲をキチンと見ろよ」と言いたくなるのですが、これがカミさん流の楽しみ方らしい。
この流儀は他のスポーツを見ているときでも変わらない。結婚してすぐに米国で新婚生活を送ったとき、たまにタダ券をもらって大リーグ観戦に行ったのだが、カミさんの一番の注目の的は球団のマスコット。海賊船の船長お気に入りのオウムだった。
こっちが、『次のバッターは誰だっけ』『そろそろピッチャー交代かな』などと思いを巡らしていると、「見て、見て、ウェーブが始まったよ」などとオウムさんの一挙手一投足を知らせてくれる。
昨日のこと、検索エンジンで引っかかったこのページを見ていたのだが、そこへ入ってきたカミさんが、開口一番
「この鳥、カワイイ〜」
わたしゃ、このページに鳥の絵があることに、言われるまで気がつきませんでしたよ。
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